SNS型投資・ロマンス詐欺、1~4月被害額は342億円
2025.06.03 16:28
警察庁が6月3日に発表した4月末(1~4月の累計)のSNS型投資・ロマンス詐欺の認知件数は3243件(前年同期比130件減)、被害額は342億1000万円(同、77億2000万円減)だった。内訳はSNS型が1672件(同848件減)、188億8000万円(同142億7000万円減)。ロマンス詐欺は1571件(同718件増)、153億4000万円(同65億5000万円増)。
近年増えるSNS型投資・ロマンス詐欺は、InstagramやYouTubeのダイレクトメッセージなどで接触し、親密な関係を装って暗号資産や株投資を持ちかける。被害者に専用アプリをダウンロードさせ、画面上で利益が出ているように偽装しながら追加送金を迫る手口が典型である。
例えば、アプリで知り合った人物に「一緒に家庭を築こう」と持ちかけられ、投資アプリ経由で340万円を振り込んだ被害も確認された。ロマンス詐欺の認知件数は3カ月連続増の439件、投資詐欺は507件で2カ月連続増。被害額も月30億円を超える水準が続いている。
SNS型投資詐欺とは、SNSを通じて対面することなく、交信を重ねるなどして関係を深めて信用させ、投資金名目やその利益の出金手数料名目などで金銭などをだまし取ること。SNS型ロマンス詐欺とは、SNS型と同様に信用させ、恋愛感情や親近感を抱かせて金銭などをだまし取ること。
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 地域金融機関、地公体貸出 割れる戦略 金利上昇で見直し加速
- 3メガ銀、リアル接点拡充 三菱UFJ銀、20年ぶり新店
- 三菱UFJ銀、Netflixの独占放映で 独自調査を公表
- 住信SBIネット銀、住宅ローンアプリ1年 本審査9割超に利用浸透
- <お知らせ>「金融×スタートアップ Meetup」 ~スタートアップ支援の課題と在り方を考えるイベント~【参加無料】
- 常陽銀、〝100億企業創出〟に本腰 包括支援へ157社選定
- 福島銀、貸金庫サービスを廃止 26年3月末で
- 改革の旗手 藤原一朗・名古屋銀行頭取、「健康経営」で日本変える
- 高知銀、投信販売体制を再構築 営業店はマス層のみに
- 埼玉県と県産業振興公社、業態超え新現役交流会 全国初、同一県の9機関協力