小説 ザ・フロント・バンカーズ(64)

2025.04.28 04:30
小説 ザ・フロント・バンカーズ
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江波戸哲夫/和田早苗(画)
助手席の仲畑華子が静かに長い息を吐くのを、杉谷は聞き逃さなかった。胸の中のハラハラが溜息になったのだろう。
 杉谷とて平静ではいられなかった。
 昨日の夕方、支店長室に一本の電話が回ってきた。「大和田多一郎です」と名乗られて、とっさに「多門の履歴書」を思い浮かべた。あれから二週間が経っている。
 「...

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