CPAエクセレントパートナーズ、CFO育成プログラムに高い関心
2025.04.22 19:00「会計ファイナンス人材」の生涯支援事業を手掛けるCPAエクセレントパートナーズ(東京都、国見健介代表取締役)が展開する、CFO(最高財務責任者)の育成に注力した独自のプログラムに受講希望者から関心が高まっている。プログラムは2024年度から導入しており、当初はCFOを目指す公認会計士が対象だったが、25年度からは会計ファイナンスのキャリアを持つ人材も対象に広げる。また、人材育成を目指す金融機関との連携も視野に入れる。
国見代表取締役は、CFO人材について「ファイナンスや管理会計などの専門知識だけでなく、経営者としてのマインドセットと、経営の現場での経験が重要」と話す。特に、CEO(最高経営責任者)らと一緒になって、会社の将来ビジョン実現のためには、「M&A(合併・買収)など成長戦略を描くことのできる人材が必要。ただ、そうした人材が不足しているのが現状」(同)だ。
同社が導入しているプログラム「Next‐CFO」では、上場企業や有数のベンチャー企業の経営者、CFOを講師に招き、2024年度は公認会計士など約100人が1年間、受講した。これから募集する25年度は、有資格者だけでなく、会計ファイナンスのキャリアがあり、CFOを目指す人材など対象を広げていくことを検討。また、講師も「より力のあるCFOに登壇していただく予定」(同)。登壇者による対談形式で質疑応答中心に進めていく。
金融機関でも、業務戦略が中心の中期経営計画のほか、長期ビジョンの策定が求められるなかで、CFOの育成が課題となっている。国見代表は、「どの分野に投資やM&Aを実施するかなど、10年後、20年後の魅力あるビジョンを描くためには財務的な裏付けが必要。その意味でより高い視座を持ったCFOの存在は重要となる」と話す。さらに、地域の持続的成長を後押しする金融機関にとっても、取引先企業の経営人材育成のサポ―トが役割のひとつ。「当社としては、そうした取り組みを目指す金融機関に対してサポートできると思う」としている。
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