山陰合同銀、対話支援システム導入 リアルタイムに翻訳・字幕化をディスプレー
2025.03.03 16:17
山陰合同銀行は、聴覚に不安がある顧客や外国人客などとの取引をスムーズにする「対話支援システム」を導入した。顧客との対話音声をリアルタイムで翻訳や字幕化してディスプレーに表示することで、円滑なコミュニケーションを実現する。
新システムは3月3日から導入し、本店営業部、鳥取営業部、出雲、米子各支店に設置した。対話が聞き取りにくい高齢者などに対して視覚情報で対話を可能とした。
使用にあたっては、透明ディスプレーとすることで圧迫感を与えずに、相手の表情を確認しながら対応できるように工夫した。このほか、通帳、口座開設、本人確認書類など重要単語はフォントや色を変えて強調表示し、伝達情報の見落としを防止。自動翻訳は31言語に対応する。
金融機関の窓口では、顧客への説明責任と同時に取引の最適化が求められている。また、リソースが限られるなかで省力化やインターネット取引への誘導など窓口業務の効率が進められている。
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