富山県内10行庫、県警と協定書を締結 金融犯罪の情報共有で
2025.02.28 17:56
富山県内に本店を置く北陸銀行、富山銀行、富山第一銀行、富山信用金庫、高岡信用金庫、新湊信用金庫、にいかわ信用金庫、氷見伏木信用金庫、砺波信用金庫、石動信用金庫の10金融機関は2月28日、富山県警察と「特殊詐欺等の情報提供に関する協定」を締結した。今後、特殊詐欺などの金融犯罪の可能性が高いと判断される資金移動があった場合、各金融機関は速やかに県警へ情報提供する。
特殊詐欺などの金融犯罪被害防止や犯人検挙に向けた取り組みを、県警との連携によって強化するのが目的。金融機関側からの情報共有のほか、犯罪収益の受け皿となる可能性の高い不正な口座の開設・売買・譲渡の防止、特殊詐欺などの被害拡大防止および犯人検挙に向けて、連携を強める。
同日には富山県警本部で調印式を開催。北陸銀の中澤宏頭取、富山銀の中沖雄頭取、富山第一銀の野村充頭取、富山信金の鷲塚一夫理事長、高岡信金の永岩聡理事長、新湊信金の松岡文雄理事長、にいかわ信金の貫名明人常務、氷見伏木信金の太田栄幸理事長、砺波信金の松本昭浩理事長、石動信金の西永正専務と、富山県警の髙木正人本部長が協定書を交わした。
北陸地区では2024年11月に、福井県内の6行庫と福井県警察本部も金融犯罪防止に向けた情報共有で協定を交わしている。