読者が選んだ金融界10大ニュース 1位は「みずほFG、大規模システム障害」

2021.12.24 04:58
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本紙読者が選ぶ2021年の「金融界10大ニュース」が決定した。1位は得票数1679票(得票率95.8%)の「みずほフィナンシャルグループ(FG)、大規模システム障害」。9月までに8度発生した障害は、金融庁の行政処分に加え、トップ交代を招く異例の事態となった。2位は1427票の「株価、30年半ぶり3万円台」。バブル経済期以来となる大台到達のインパクトは大きかったようだ。3位以下には、東京五輪・パラリンピックの開幕、岸田政権の発足、緊急事態宣言の解除が並んだ。新型コロナウイルス感染症に起因する社会や金融界への影響が色濃く表れる結果となった。(詳細を2021年12月24日号のニッキン本紙に掲載しています)


1位 みずほFG、大規模システム障害 1679票



大規模障害発生で謝罪会見する坂井辰史社長(左)と藤原弘治頭取(11月26日、本店)

2月28日、全国4000台以上のみずほ銀行ATMでキャッシュカードを取り込んだまま停止するトラブルが発生。9月までに窓口取引の一時不能や外為送金の遅延など8度のシステム障害が起きた。金融庁から2度の業務改善命令、財務省からも外為法違反の是正措置命令を受け、FG社長・銀行頭取の引責辞任を招く異例の事態となった。


2位 株価、30年半ぶり3万円台 1427票



2月15日に3万84円15銭で取引を終えた(東京都中央区日本橋兜町)

平均株価が、2月15日に前週末比564円8銭高の3万84円15銭で取引を終え、1990年8月以来30年半ぶりとなる3万円台を回復。各国中央銀行による過剰流動性相場のなかで、国内で米国の新型コロナワクチンが承認され、経済再開への機運が高まった。また、米国で追加経済対策への期待感や発表された2020年10~12月期の国内総生産(GDP)速報値が市場予想を上回ったことも材料視された。


3位 東京2020オリンピック・パラリンピック開催 1410票



東京オリンピック・パラリンピックは、コロナ禍の影響で1年遅れての開催となった

7月23日に「東京2020オリンピック」が新型コロナの影響により、1年遅れで開幕した。金融界からは27人が出場。柔道・女子70キロ級の新井千鶴選手(三井住友海上火災保険)の金メダルをはじめ、4人のメダリストが誕生した。8月24日からパラリンピックが開かれ、金融界から35人が出場し、金メダルの女子マラソン・道下美里選手(同)ら総勢14人がメダルを獲得した。


4位 岸田政権発足 1406票


5位 緊急事態宣言 解除 1021票


6位 SBIHDが新生銀にTOB 974票


7位 全銀システム、銀行間手数料下げ 958票


8位 ワクチン職域接種 開始 801票


9位 「中国恒大」懸念でNYダウ急落 757票


10位 FATF、第4次審査結果を公表 710票


 

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