24年の特殊詐欺、被害額が過去最多 SNS型投資・ロマンス詐欺は大幅増
2025.02.06 15:35
警察庁は2月6日、2024年の犯罪情勢を公表した。特殊詐欺の認知件数は2万987件(前年比10.2%増)。被害額は約722億円(同59.4%増)で過去最多だった14年を大きく上回った。SNSを使用した非対面型の投資詐欺やロマンス詐欺の被害は、認知件数が1万164件、被害額は約1268億円と、それぞれ前年比で164.3%、178.6%の大幅な増加となった。 特殊詐欺は犯行手口別にみると、オレオレ詐欺の認知件数は6671件(前年比68.7%増)、被害額は約453億円(同239.2%増)と大きく増加した。
事件の背後にいる暴力団や匿名・流動型犯罪グループが、資金の供給、実行犯の周旋、犯行ツールの提供等を行い、犯行の分業化と匿名化を図ったうえで、組織的に敢行している実態にあるほか、SNS型投資・ロマンス詐欺についても匿名・流動型犯罪グループの関与が認められる。
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