事業承継・M&Aフォーラム2025開幕 「地域の未来をつなぐ~今、求められる金融機関の役割」 7セッション展開

2025.01.23 11:29
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基調講演する金融庁の和田良隆・地域金融企画参事官(1月23日、ステーションコンファレンス東京)
基調講演する金融庁の和田良隆・地域金融企画参事官(1月23日、ステーションコンファレンス東京)

事業承継・M&Aフォーラム2025が1月23日、ステーションコンファレンス東京(東京都千代田区)で始まった。テーマは「地域の未来をつなぐ~今、求められる金融機関の役割」。金融庁や中小企業庁による基調講演のほか、山形銀行、七十七銀行、京都銀行、北伊勢上野信用金庫、滋賀中央信用金庫などが協賛各社とともに登壇。事業承継・M&A(合併・買収)支援の現状や課題認識について実例を交えて議論する。


プログラムは7セッションで構成。セッション1では、「地域金融行政の現状と課題」と題して、金融庁地域金融企画参事官の和田良隆氏が基調講演を行った。和田氏は、2024年10月から適用したM&Aに関する監督指針について、円滑な事業承継が重要と強調。M&Aを内製化している金融機関が多いものの「専門的な分野であるため、外部との連携も重要」と指摘した。


さらに、和田氏は融資などのリレーションで買収後の統合作業(PMI)では「金融機関がナチュラルな担い手としての可能性がある」と述べ、顧客の収益性が高まることで、「金融機関自らのビジネスを盤石にするためにもM&Aや事業承継支援は有効」と述べた。


セッション2以降は順に、「地方銀行のPMI提案~受注~伴走支援まで」(山形銀、日本PMIコンサルティング)、「地域金融のプロフェッショナルとしての事業承継問題とのかかわり方」(北伊勢上野信金、滋賀中央信金、名南M&A)、「明日をひらく京都銀行のM&A~地域金融機関としての役割と実績~」(京都銀)、「M&A支援におけるこれまでの歩みと今後のあり方」(京都銀、明治大学、M&Aサクシード)、「事業承継を巡る課題と今後の方向性―M&A、ファンドに次ぐ第3の解決策」(七十七銀、事業承継機構)、「中小企業の事業承継・M&A・PMIにおける金融機関の役割と期待」(中小企業庁)が行われる。


同フォーラムは日本金融通信社が主催。金融庁、中小企業庁、協賛=日本PMIコンサルティング、名南M&A、M&Aサクシード、事業承継機構、東京都事業承継・引継ぎ支援センター、テイラーワークスが後援する。


なお、本日の内容は後日配信を予定。2月7日から視聴できる。

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