七十七銀、行員が高齢者や障がい者を疑似体験 適切な対応実現へ
2025.01.21 18:43
七十七銀行は、営業店の行員を対象に高齢者や障がい者への適切な応対ができるサービス・ケア・アテンダント(SCA)の養成に注力している。1~3月に各店の次長職と、ブランチコンシェルジュを対象に資格の研修会を仙台市内の同行研修所で実施していく。
1月21日は、21人が参加し、高齢者の視力の悪さや障がい者の体の不自由さを学ぶため、視界ゴーグルや手首おもり、ひざサポーターを装着して高齢者の疑似体験や、車いす介助体験を行った。

研修に参加した岩出山支店の大久保拓弥さんは「こんなに体が思うように動かないことを知った。視覚や聴覚から情報をつかみづらく、人と上手くコミュニケーションができないと孤独を感じることがある。ホスピタリティを持ち、それに寄り添えるようになりたい」と話した。
同行のサービス・ケア・アテンダント資格保有者は約470人。研修担当者は「今後は通信講座も拡充しながら、支店それぞれで改善していけるように、高齢者とのコミュニケーション対応にかかる資格の保有者を増やしていきたい」としている。
同行は2024年7月にブランチコンシェルジュを各支店に配置。主に窓口業務を担当し、次長と協力しながら顧客体験(CX)向上に向けた取り組みを進める。
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 野村証券調布支店、課題解決起点で収入倍増 相続・不動産活用切り口に
- 金融庁、接触頻度を調査 「ゼロゼロ融資のみ」の取引先対象に
- 3メガ銀、女性管理職3割近づく 三菱UFJ銀29.2%
- 地域銀・信金、内部の「再生人材」育成 外部研修で支援手法学ぶ
- みずほ信託銀、銀座に新たなランドマーク 地権者のビル開発支援
- 金融庁、監督・検査体制を一体化 総括審議官がモニタリング指揮
- 野村AM、地域銀の退職者助言を支援 〝60代だけ〟新部署が始動
- 阿南信金、手束理事が新理事長に 30年ぶりのトップ交代
- 千葉銀・千葉興業銀、「経営統合を含め対話継続中」 一部報道でコメント
- 大手行、法・個人のデジタル化推進 地域銀へ横展開