三菱HCキャピタル 電子看板広告、トイレの鏡で 新丸ビルで実証実験
2025.01.21 18:17
三菱HCキャピタルは1月21日、オフィスビルでのデジタルサイネージ(電子看板)に関する広告効果の実証実験を東京・千代田区の新丸ビル内で始めた。AGCのディスプレイ一体型ミラー「ミラリア」を両社が入居する26階と30階の男性・女性トイレに合計4台設置。従来は設置が難しかった就業者だけが入れる制限エリアで新しい広告ビジネスの可能性を探るのが狙い。
放映する広告はカネボウ化粧品が出稿協力。複数ある従来の鏡のうち、それぞれ1台を「ミラリア」に交換し、放映時間は男性用化粧品が35秒、女性用化粧品が15秒。このほか、新丸ビルの情報(15秒)、ニュース(30秒)、天気予報(30秒)を繰り返す。
実証実験は2月28日までを第一期とし、実際にトイレを利用(ミラリアを利用)する就業者向けにアンケートを実施。結果をもとにコンテンツが見られているかどうか、広告の効果測定などを行う(3、4月)。検証するうえで、「利用者のネガティブな反応などが重要な注視ポイントとなる」(三菱HCキャピタル・デジタル戦略企画部)。結果は広告主と共有し、出稿料金の水準などを見極める。
5月以降は第二期と位置づけ、共用部だけでなく専有部とのサイネージ連携の可能性を検証する予定。また、「ミラリア」だけでなく、複数種の媒体連動も試みる。実証実験は三菱HCキャピタル、AGCと、放映オペレーション、広告主営業などを担うジェイアール東日本企画の3社共同事業。
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