東北地区24年企業倒産28%増の569件、3年連続増加ー帝国データバンク仙台支店
2025.01.09 19:17帝国データバンク仙台支店は1月9日、2024年の東北地区企業倒産件数が569件(前年比126件増、28%増)、負債総額が894億9400万円(同32億8300万円増、3.8%増)だったと発表した。それぞれ件数は3年連続、負債総額は2年連続の増加となった。
業種別では建設業140件で最多。次いでサービス業117件、小売業111件、製造業72件と続いた。負債総額はサービス業250億2900万円、建設業162億7000万円、小売業140億7500万円の順で多かった。
倒産の主因は販売不振が498件、これに売掛金回収難などを加えた不況型倒産が506件となった。規模別では5000万円未満が239件で最も多く、1億円以上5億円未満が171件、5000万円以上1億円未満が124件だった。業歴別では30年以上の老舗倒産が242件で最多、10年未満は128件。
今後の見通しについて、同支店では「物価高や金利上昇などの影響を踏まえると増加懸念はふっしょくできない」とみていた。