地銀のメインバンクシェア過去最高に 信金も拡大 帝国データ調べ
2021.12.16 04:50
帝国データバンクは12月15日、全国企業「メインバンク」動向調査(2021年)の結果を公表した。業態別のメインバンクシェア1位は地方銀行で40.5%となり、過去最高を更新した。2位は信用金庫で23.3%。信金も3年連続でシェアを拡大した。
個別金融機関の1位は三菱UFJ銀行の9万6511社(全国シェア6.6%)。2位は三井住友銀行、3位はみずほ銀行。上位3行の順位に変りはないものの、3行を合わせたメインバンク社数は前年に比べ約3700社減り、シェアも0.24ポイント低下した。
地域銀行トップは北洋銀行でメイン社数は2万3895社(全国シェア1.6%)。2位福岡銀行、3位千葉銀行と続く。21年に大きな変化があったのは、第四北越銀行で1月の合併により、全国順位で9位となり、北陸4県に拠点を置く地銀として初めてトップ10に入った。
メイン先の増加者数が200社を超えたのは福岡銀、八十二銀行、横浜信用金庫のみだった。
帝国データバンクは「デジタル変革など中小企業単独では解決が難しい課題の解決につながる金融サービスの提供が、コロナ後のメインバンク選択の判断材料になる」としている。