ほくほくFGのコンサル子会社、承継テーマに開業後初のセミナー
2024.11.19 18:03
ほくほくフィナンシャルグループ(FG)の子会社「ほくほくコンサルティング」は11月19日、富山市内の本社で「事業承継・М&Aセミナー」を開催した。北陸三県の経営者21人が参加した。7月の開業後、初めてのイベント。
講師は同社の柴田尚・北陸本部長が務めた。全国的に事業承継が活発化するなか、承継の種類や特徴などの基礎知識から、北陸や北海道で同社が支援した個別事例を紹介した。
セミナー後半では、ゲストとして、企業の業務改善を行うコリニア(東京都)の小倉朗CEOと、経営支援ツール「ビッグアドバンス」を開発したココペリ(東京都)の近藤繁CEOが登場した。
自身で興した会社が上場企業の傘下に入った小倉氏。売り手側として経営者がМ&A(合併・買収)の交渉を進めていくポイントを問われると「自分が会社経営で一番大切にしているものを、同じく大事にしてくれる経営者と一緒になるべき」と助言した。
また、IPO(株式公開)を経験した近藤氏は、上場後の社内環境について「内部統制やコンプライアンスに対しては非常に厳しくなった。環境の変化に伴い、社員にも動揺はあったが、それ以上に組織が強固になった。会社の最終的なミッションを達成するうえで、IPOは選択肢の一つになるのでは」と強調した。
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 北陸銀と北海道銀、営業支援システム導入 年18万時間の作業削減
- 金融界、「隠れリース」特定に本腰 27年の新基準適用迫り
- 群馬銀、ストラクチャードファイナンス3年5.7倍 RORA向上に寄与
- 金融庁、決算書入手方法を調査 地域金融の実態把握へ
- 広島銀、請求書業務のDX後押し 新システムで決済口座確保
- 京都中央信金、理事長に植村専務が昇格 白波瀬氏は代表権ある会長へ
- 固定型住宅ローン、金利〝決め方〟見直し機運 参照指標「再検討」も
- 地銀、外貨保険販売が36%減 24年度下期、10万件割れ
- 信金、店舗減少が小幅にとどまる 職員数推移との格差鮮明
- 地域銀・信金、NISA口座伸び悩む 3カ月の増加率1%