九州FG、グループ連携拠点の本社ビル開業 外部企業が一部テナント入居
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九州フィナンシャルグループは12月6日、本社ビルを開業した。傘下の鹿児島銀行熊本支店やグループ会社の九州FG証券本社、九州デジタルソリューションズが入居。グループ内の連携を強化し、地域経済の成長を支える拠点となる。
笠原慶久社長は開業の式典で「グループの一体感を醸成できる環境が整った」とし、傘下行やグループ会社の連携により一層の相乗効果を生み出す考えを強調した。九州財務局の石川浩局長は、「地域金融機関はポストコロナの地域社会の要。グループ一体で地域発展に貢献してもらいたい」と期待を寄せた。
新ビルは11階建て。3〜5階は地元経済界の要請を受けて賃貸オフィスとして活用する。既に富士通など外部企業が入居した。地域金融機関は公的な要望があり、金融庁・財務局が認めれば保有不動産を賃貸に出せる。
新ビルはJR熊本駅から約100㍍の場所に立地。大規模地震など災害時には帰宅困難者の受け入れを想定する。2022年2月に熊本市と協定を結ぶ予定。
3カ店目の次世代店
新本社ビルの1階には鹿児島銀熊本支店(吉本達矢支店長=行員9人。パート1人)が移転した。同店は福岡、宇宿の各支店に続く3カ店目となる次世代型店舗。ロビーから執務室が見えにくい構造にし、ハイカウンターとローカウンターが連なる一体型のカウンターも初導入した。

松山澄寛頭取は移転初日となる12月6日の朝礼に出席し、行員にメッセージを贈った。コロナ禍を受けた社会経済活動の変化や銀行に求められる役割に触れ、「あとはみなさんが変われるかどうか。最先端の支店としてモデルとなれるよう頑張ってほしい」と話した。吉本支店長は「ニーズは高度になるが、一丸となって取り組みたい」と意欲を示した。
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