静岡銀、情報系システム刷新 クラウド活用し構築へ
2021.12.04 04:42
静岡銀行は2022年10月の稼働に向けて、パブリッククラウド活用による「情報系システム」の構築に着手した。21年1月に次世代システムが稼働したことから、次のステップとしてデータの活用や分析を行うためのプラットフォームを構築。利便性の高い金融サービスの提供を目指す。
オープン系技術を採用した「次世代勘定系システム」は、システム構成をシンプル化したため新たな機能の追加時におけるスピードアップ実現など、デジタルトランスフォーメーション(DX)推進の土台となった。
これを受けて、今回は情報基盤としての重要インフラ「情報系システム」を刷新し、プラットフォームを構築する。
同プラットフォームでは、将来のデータの量と質の変化に対応するため、拡張性と柔軟性の高いパブリッククラウドをインフラとして採用。行内データに加えて、外部データや非構造データも一元管理できるデータレイクや、ビッグデータを分析するためのツールを導入する。
これにより、業務の効率化や可視化、営業体制の変革・営業チャネル拡充への取り組みが可能になる。このほか、データ分析に基づいて顧客ニーズにマッチする商品やサービスを、迅速かつ適切なタイミングでの提供を目指す。
また、コンサルティング会社と連携して高度な情報を利活用できるデータサイエンティストの育成に取り組む。将来は、蓄積されたデータをもとにしたAI(人工知能)や機械学習を活用した業務効率化、新商品開発とともに、顧客へのデータ還元機能の拡充を図る方針。
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