政府、予算編成方針を決定 財政審は健全化へけん制

2021.12.04 04:40
政府 財務省
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鈴木大臣(左から4人目)に、財政審の榊原定征会長(同3人目)が建議を渡した(12月3日、財務省)
鈴木大臣(左から4人目)に、財政審の榊原定征会長(同3人目)が建議を渡した(12月3日、財務省)

政府は12月3日の臨時閣議で、2022年度当初予算編成に向けた基本方針を決定した。「成長と分配の好循環実現」を目指し、「デジタル田園都市国家構想」などに予算を重点的に配分する。一方、財務省の財政制度等審議会は同日、財政健全化を求める建議を取りまとめて鈴木俊一財務相に提出。21年度までの大型予算をコロナ禍における例外とし、財政健全化に向けて正常化を目指すようけん制した。


22年度予算案は、21年度補正予算案と一体的に編成して「16カ月予算」とする。単年度主義からの脱却に向けた新たな基金の創設を検討し、EBPM(根拠に基づく政策立案)も推進する。賃上げの促進などにも取り組む。山際大志郎・経済再生担当相は「メリハリの利いた予算とする」と話した。


財政審は予算編成に向けた建議で、将来の金利上昇などに備えて財政の余力を確保しておく重要性を強調。予算編成で重視すべき項目としては、コロナ禍で債務が過剰になった事業者に対する再生支援などもあげた。

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