JCBと富士通、キャッシュレス相互運用へ CBDC活用モデルを提示 

2024.10.22 13:02
キャッシュレス 決済・送金 預金
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JCBと富士通は10月21日、CBDC(中央銀行デジタル通貨)を活用し、キャッシュレス決済サービスの相互運用性を実現するプロジェクトに関する報告書を公表した。明治大学の小早川周司教授が監修を務め、異なるキャッシュレス決済間で送金の授受などを可能とするために、CBDCを活用するモデル案を示した。


キャッシュレス決済のウォレットに紐づいたCBDC口座間で価値の移転を行うことで相互運用性を実現する構想だ。ただ、ICカードなどで残高を管理し、オフライン環境で利用が可能なチップ管理型も存在するため、「オフライン用残高確保機能」も盛り込んだ。


個人間送金をオフライン環境で行う場合、事前にキャッシュレス決済残高からオフライン用CBDC口座にチャージ。双方のオフライン口座間で価値移転をした後、最終的にオンライン環境で残高状況を同期する。


国内のキャッシュレス決済はサーバー上でバリューを管理するサーバー管理型とチップ管理型が混在している。CBDCを活用することで既存のインフラを維持しつつ、複数のサービスを並行利用する手間が解消される可能性がある。両社は今後もCBDCに関する研究を続けていく方針だ。

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