八十二銀、業務提携先からの出向者が個人情報を漏洩

2024.10.16 17:29
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八十二銀行は10月16日、業務提携契約先出向者による出向元への個人情報漏洩の事案が判明したと発表した。


具体的には、業務提携契約をしているアコムより同行に出向している社員が、長野銀行のカードローン契約者および八十二銀の顧客の個人情報を出向元(アコム)にメール送信をしていた。


長野銀は、2026年1月に八十二銀と合併予定。その一環で同行のカードローンを八十二銀のカードローンに順次移行する手続きを進めている。そのため23年11月16日付で、八十二銀、長野銀、アコムの3社で「秘密保持契約」を締結。今回、長野銀のカードローン契約者の個人情報について、顧客同意取得前にアコムと共有しても問題ないと誤認した。内容は、カードローン契約(24年3月31日時点)があった個人顧客の一部で対象先数は1828先。内容は、契約者氏名、住所、年齢、生年月日、電話番号、勤務先名、借入残高などの借り入れにかかる情報。八十二銀の調査の結果判明した。


八十二銀の事案は、業務委託契約に基づきアコムとの間で専用カードローンの契約者情報を共有しているが、その際、業務提携契約上問題がないと誤認し、本来送信してはならない契約者以外の顧客の情報を含むメールを送信した。対象は、八十二銀で預金取引のある個人顧客の一部。内容は氏名、電話番号など。先数は10万4523件。


送信された情報はアコム社内での利用や社外流出がないとともに、八十二銀職員の立ち合いのもとで破棄されたことを確認している。


同行では、「今回の事態を真摯に受け止め、判明した原因に対する再発防止策を徹底する」として、内部管理態勢・情報管理体制の強化を行い、出向者および業務提携先の管理強化を図っていく。また、アコムとの情報共有の取り扱いについて、体制及びルールの見直しなどの再発防止をすでに講じている。一方、アコムでも、事態を重く受け止め、より厳格に個人情報を取り扱いように社員教育を徹底していく。

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