北陸銀・北国銀・日本公庫、無人タクシー事業に協調融資 能登の新交通へ

2024.10.08 18:40
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無人タクシーの実験用車両と、ムービーズの社員ら(10月8日、金沢大学角間キャンパス)
無人タクシーの実験用車両と、ムービーズの社員ら(10月8日、金沢大学角間キャンパス)

北陸銀行、北国銀行、日本政策金融公庫金沢支店は10月8日、金沢大学発のベンチャー企業・ムービーズ(金沢市)のロボットタクシー事業に協調融資したと発表した。能登半島地震で甚大な被害を受けた地域で、将来的に自動運転技術を使った無人タクシーを導入して、新たな交通インフラの展開を目指す。融資金額は非公表。


能登地区では以前から人口流出が続いており、それに伴う公共交通機関やタクシーの利用者減少により既存の交通インフラの維持が課題になっていた。そこに震災が重なり、地域は甚大な被害を受けた。


同大の研究者らが5月に立ち上げたムービーズは現在、千葉県幕張新都心で実用化に向けた社会実験を進めている。能登地区でもサービス導入に向け、近く珠洲市と検討に入るもよう。


街を再建する過程で、例えば、バス路線の維持が難しい地区に対し、無人タクシーでサービスを代替できないかなどを協議していく。同社を創設した菅沼直樹・金沢大学教授(工学博士)は「民間の資金を活用して、破壊的なスピード感で(事業を)進めたい」と意気込みを語る。


融資した北国銀行SMEグループは「ベンチャー企業は創業資金で悩むケースが多い。地域発の企業として応援したい」と話した。日本公庫金沢支店は「サービスを拡大する過程で壁は沢山あるだろうが、世界に羽ばたく企業になれるよう支援したい」と期待した。

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