宮崎太陽銀、障がい者向け金融教育 社会課題解決へ取り組み
2024.10.03 18:16
宮崎太陽銀行は10月3日、知的障がいがある高校3年生15人を対象とする金融講座を開催した。クレジットカードの発行やキャッシュレスアプリの後払い機能の利用には、審査項目に知的障がいの有無やその程度が含まれていないことがあり、障がい者による使い過ぎや多重債務が社会問題化していることを受けて実施した。
参加したのは、宮崎県立みなみのかぜ支援学校高等部の3年生。「高校卒業の前に金融の知識を身につけさせたい」と学校側から相談を受けて、2年前から行っている。
講義は「銀行では何ができるの」「通帳を売ってはいけません」などと説明した。後半は学校教員の通帳やカードを使い、実際にATMや窓口で入出金を体験。

講師を担当した人事部の賴泉(らいせん)佑衣(ゆい)係長は、「(障がいがある)生徒は純粋で、ゲームに課金し過ぎたり、求められて他人にお金をあげたりすることもある」と、知的障がい者への金融教育の必要性を訴えていた。
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