加藤財務・金融相、地域金融機関は「事業者の実情に応じた支援を」 就任初会見
2024.10.02 19:03
加藤勝信財務・金融担当相は10月2日、就任後初の記者会見で、地域金融機関について「事業者の実情に応じた支援を促していきたい」と述べた。実質無利子・無担保(ゼロゼロ)融資の返済本格化や物価高騰、人手不足の影響などを踏まえ、資金繰り支援にとどまらない経営改善や事業再生支援への取り組みを強調し、「地域の活性化につながることを期待したい」と話した。
金融行政について、前政権で閣議決定された骨太の方針に基づき、①資産運用立国と投資大国の実現②地域の活力を引き出すための金融仲介機能の強化③金融システムの安定と信頼の確保――に力を入れていく考えを示した。
資産運用立国と投資大国の実現に向けては、「金融機関が担う役割は大変重要。役割をしっかりと担っていただけるように支援していきたい」と語った。
加藤氏は1979年(昭和54年)に大蔵省(現財務省)に入省。退官後に政界入りし、官房長官や厚生労働相などの要職を歴任してきた。