日経平均が大幅に続伸、2週間ぶり3万7000円台回復 米利下げ後の円安追い風
2024.09.19 17:02
9月19日の東京株式市場は大幅に続伸。日経平均株価は一時前日比1000円超上昇し、終値は9月4日以来およそ2週間ぶりに3万7000円台を回復した。米連邦準備制度理事会(FRB)は18日までの連邦公開市場委員会(FOMC)で大幅な利下げを決めたが、外国為替市場でドル円相場は円安が進んだことを受けて輸出株中心に買われた。
日経平均の終値は前日比775円16銭(2.1%)高の3万7155円33銭。朝方から高く、午後に入ってもこの日の高値圏で推移した。相場をけん引したのは電気機器や自動車、化学など輸出関連で、このほかサービスや小売りなど内需株の一角も上昇した。
FRBは18日、政策金利を50ベーシスポイント(bp)引き下げると発表。通常の2倍の利下げ幅で、インフレ抑制から雇用下支えへの政策に転換した。為替相場でドル円は一時1ドル=140円台まで円が買われたが、パウエル議長の会見で今後の利下げペースは緩やかになるとの見通しが広がり、ドル円は1ドル=143円台まで円安が進んだ。
明日20日の日中には日本銀行の金融政策決定会合の結果が発表される。マーケットは「無風」を見通し、さらに円安が進むとの見方もある。ただ、植田和男総裁の会見で金融引き締めに対してタカ派的な発言があると円高に振れやすくなり、株式市場にも影響が出かねない状況にある。
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