佐賀銀、有明高専とラボ開設 音声データ解析を研究
2021.11.23 04:49
佐賀銀行は12月1日、有明工業高等専門学校(福岡県大牟田市)とマッチングラボ「Banking DI(デジタルイノベーション)ラボ」を開設する。テレホンバンキングで声のトーンから感情分析するなど、人工知能(AI)の活用を含めたデータ解析を2年かけて研究する。
同行の行員と複数の教員による研究グループが、一定期間共同研究を行う。学生も研究に関与させ、学生の研究力とプレゼンス能力向上を図る。
同行は、顧客接点の刷新と行内業務の効率化、人とデジタルが融合したハイブリッド型ビジネスの確立を目指している。ラボを通じて、「デジタル人財」の確保・育成につなげ、取引先企業に対してもデジタル分野での課題解決を提案できる体制を整える。
今回の研究では、音声から重要と推定されるキーワードの抽出や感情のデータ解析を行う。行員の会話能力の向上や聞き漏らしているニーズの発掘なども研究していく。将来的にはマーケティングや業務効率化につながるデータ解析を行うなど、研究の幅を広げていく。