高岡信金、21年4-9月決算3期ぶり減収減益 有価証券売却抑制の反動
2021.11.19 19:34
高岡信用金庫(富山県、吉岡周理事長)は11月19日、2021年4ー9月期の決算を発表した。前年同期比で3期ぶりの減収減益となった。
有価証券の売却益を抑制(前年同期比3億7100万円減)したことが主因。経常収益は前年同期比10.0%減の24億2000万円、経常利益は同7.0%減の4億1100万円、当期純利益は同21.3%減の3億2800万円だった。一方、貸出金利回りはコロナ関連融資の拡大で13期ぶりに上昇に転じた。
通期業績は、当期純利益を同29.9%増の5億2000万円と予想。場合によっては「6億円を超える可能性もある」(永岩聡専務)という。
吉岡理事長は同日の会見で、貸出金と役務収益をさらに伸ばしていきたいとし、コンサルティング能力の強化を課題にあげた。ものづくり補助金申請、販路拡大、事業承継などの支援を通じて、「顧客のニーズに最大限応えられる体制を整備する」と話した。