政府・日銀3者会合、株式市場の急変で議論
2024.08.06 17:29
財務省と金融庁、日本銀行は8月6日午後、財務省内で国際金融資本市場に係る情報交換会合(3者会合)を開き、先週末から続く株式市場の急激な変動について議論した。日本経済の回復状況や経済金融市場の見極めの重要性、政府・日銀との間で緊密に連携していくことなどを確認した。
出席したのは財務省から三村淳財務官と寺岡光博総括審議官、金融庁から井藤英樹長官と有泉秀金融国際審議官、日銀からは加藤毅理事と清水誠一理事。全体で約30分間、話し合った。
会合後に記者団の取材に応じた三村財務官は金融市場の乱高下について、「市場参加者の声を聞くと、軟調な海外の経済指標や地政学的な緊張感の高まりなどを背景に、急速なリスク回避の動きがあったという見方があると承知している」と話した。為替相場に対しては「ファンダメンタルズを反映して安定的に推移することが重要」との考えを改めて示した。
3者会合開催の理由については、「日本の株式市場が閉じた午後3時のタイミングで、3者で改めて先週来の市場動向、株式市場を中心に確認し、意思疎通をするため」と述べた。
【関連記事】
・日経平均が大幅反発、3217円高は過去最大 市場の乱高下続く
・日銀、追加利上げ「0.25%」に 国債購入は段階的減額 26年1~3月に月3兆円
・FRB、8回連続で金利据え置き 9月利下げの可能性示唆
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 中堅の外資生保、乗合代理店からの要求に苦慮 変額保険手数料で
- 地域金融機関、半数の250機関が預金減 金利戻りパイ奪い合い
- 八十二銀、AIモデル開発50種に 投信販売モニタリングも
- 広島銀、金利再来でALM改革 各部門の収益責任 明確に
- 多摩信金、住宅ローン168億円増 業者紹介案件が4割強
- 横浜銀や静岡銀など20行庫、生成AIの実装拡大へ 検証結果・最善策を共有
- 金融庁・警察庁、URL貼付禁止案を軟化 銀行界から反発受け 不正アクセス防止で
- カムチャツカ半島付近でM8.7の地震 一部金融機関の店舗で臨時休業
- あおぞら銀の中野さん、金融IT検定で最高点 専門部門との対話円滑に
- 信金中央金庫、栃木信金に資本支援 資本注入ルールを改定