三井住友銀行、円定期預金の金利引き上げ 1年物利率は0.025%から0.11%へ
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「三井住友銀行、円定期預金の金利引き上げ 1年物利率は0.025%から0.11%へ」ニュースの要約
・三井住友銀行は8月6日から円定期預金の店頭金利を引き上げ
・スーパー定期などで預入期間1カ月物から2年物まで金利を改定
・スーパー定期の利率は1~3カ月物が0.105%、6カ月~1年物が0.110%、2年物が0.120%に引き上げ
・スーパー定期300と大口定期も同様の金利引き上げ
・日本銀行の政策金利引き上げを受け、他のメガバンクや地域金融機関も追随の可能性あり
三井住友銀行は8月6日から円定期預金の店頭金利を引き上げる。スーパー定期など預入期間が1カ月物から2年物までで変更する。
8月2日に発表した。スーパー定期は0.025%から1~3カ月物は0.105%に、6カ月~1年物は0.110%、2年物は0.120%に改定する。このほか、スーパー定期300と大口定期も改定し、引き上げ幅と改定後の金利はスーパー定期と同じ。
日本銀行が7月の会合で政策金利の引き上げを決めたことに伴う動き。すでに三井住友銀は普通預金金利の引き上げを発表済みで、定期預金も追随した。今後、普通預金金利の引き上げと同様に、ほかのメガバンクや地域金融機関など全国に定期預金の引き上げも波及するとみられる。
ニッキンオンライン編集デスクの目
三井住 友銀行の定期預金は、300万円未満の「スーパー定期」、300万円以上の「スーパー定期300」、1,000万円以上の「大口定期」に大別される。
2007年、日本銀行が政策金利の誘導目標を0.25%から0.50%に引き上げた 際、三井住友銀行の「スーパー定期300」1年ものの定期預金金利は0.35%程度まで上昇した 。当時の日本経済は緩やかながらも着実な拡大を続けており、企業収益は改善傾向にあった。
しかし、2008年に発生したリーマンショックを契機とする世界的な金融危機の影響で日本経済は急速に悪化、株価は大幅に下落し、円高の進行によって企業収益も落ち込んだ。海外需要の急激な縮小に対応するため、日銀は政策金利を0.10%に 。これに伴って三井住友銀行の定期預金金利も徐々に低下した。
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