外為市場一時1ドル=148円台半ば、日米金利差縮小を意識し円上昇 日経平均は大幅反落
2024.08.01 15:33
8月1日の東京外国為替市場で円が上昇。ドル・円相場は一時1ドル=148円半ばまで円が買われ、3月以来となるおよそ4カ月ぶりの円高水準を付けた。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を受けて米利下げ観測が広がり、日米金利差縮小が意識されてドル売り・円買いの流れとなった。
ドル・円相場は1日15時15分現在、1ドル=149円80銭近辺で取引されている。午前に一時1ドル=148円台に突入したが、午後にかけてやや円買いが一服した。
米連邦準備制度理事会(FRB)は7月30、31日に開催したFOMCで政策金利を8会合連続で据え置いたものの、次回9月での利下げの可能性が示された。パウエル議長は会見で、データや今後の見通しの変化などから「(早ければ)9月の会合で利下げが検討されるだろう」と述べた。これに対し、日本銀行は同日の金融政策決定会合で追加利上げを決めた。
一方、8月1日の東京株式市場は大幅に反落。日経平均株価は4営業日ぶりに下落し、終値は前日比975円49銭(2.49%)安の3万8126円33銭。取引時間中に下げ幅は一時1300円を超え、3万8000円の節目を割り込む場面も見られた。為替相場のドル安・円高の進行から、自動車や電気機器、化学など輸出関連株が売られた。