福島県内の地域銀3行、4ー9月増益確保、役務収益が伸長

2021.11.12 20:57
決算
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決算内容を発表する佐藤・東邦銀頭取(11月12日、東邦銀本店)

福島県内の地域銀行3行は11月12日、2021年4-9月期決算を発表した。3行ともに預かり資産の販売やコンサルティング営業による役務取引等収益を伸ばす一方、経費の削減が堅調に進んだ結果、いずれも増益を確保した。


◆東邦銀、増収増益


東邦銀行は、連結の純利益が前年同期比で約4倍の37億1500万円となった。単体では、有価証券利息配当金やコンサルティング営業の強化を背景とした役務取引等収益の増加や、与信関係費用が3億5200万円と前年同期から約20億円減ったことなどが寄与。同日会見した佐藤稔頭取は「厳しい環境下ではあるが、7年ぶりに中間期の単体決算で増収増益となった」と話した。


◆福島銀、黒字転換


前年同期は連結の純利益が22億7400万円の赤字だった福島銀行は、同3億3500万円の黒字に転換した。単体では、前年同期に約19億円を計上した債券の売却損・償還損が今期は500万円と大幅に減少。投信解約益を除くコア業務純益は前年同期比で3億7400万円増加の7億2200万円となった。会見で加藤容啓社長は「20年度に有価証券の評価損を一掃したことで本業の貸し出しや預かり資産の取り組みに注力できた結果、V字回復できた」と語った。


◆大東銀、コア業純倍増


大東銀行は、連結の純利益が前年同期比58%増の8億8600万円となった。貸出金利息などの資金利益や預かり資産手数料などの役務取引等利益が好調に推移したほか、勘定系システムの減価償却が20年度に終了したことで経費の負担が減少。単体の投信解約益を除くコア業務純益は15億2700万円と、前年同期の7億4100万円から倍増した。

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