フィデアHD、4-9月純利益57%増 通期進捗率61%
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フィデアホールディングス(HD)傘下の北都銀行と荘内銀行は11月11日、2021年4-9月期決算を発表した。連結の純利益は前年同期比57.8%増の22億7000万円となった。22年3月通期予想の37億円に対し、進捗(しんちょく)率は61%となった。
コア業務純益は同31.5%増の47億5900万円。アフターコロナを見据えてフォワードルッキング引き当てを導入し、与信関係費用は11億円増えて13億9000万円。一方、株式等関係損益は約9億円増え14億7300万円と堅調だった。
北都銀単体の中間純利益は同55%増の9億6300万円、荘内銀単体では同85%増の12億9300万円となった。有価証券利息配当金や預かり資産手数料などの役務取引等収益、有価証券売却益の増加が寄与した。
同日会見した田尾祐一・フィデアHD社長兼荘内銀頭取は、「お客さまが経済的に活性化し、結果として貸し出しのボリュームが増え、手数料が増える。モデルチェンジとして目指してきたものが、ようやく表れ始めている」と話した。
伊藤新・北都銀頭取は「引き続き、コンサルティング機能やグループの専門性、広域性を生かしながらコロナ禍で加速した構造変化に対応していく」と述べた。