小説 ザ・フロント・バンカーズ(26)

2024.07.15 04:30
小説 ザ・フロント・バンカーズ
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江波戸哲夫/和田早苗(画)
多一郎の5歳若い弟、多次郎の「お取引先リスト」の記述は、兄のモノより少しドラマチックである。
 ――「親父のお仕着せの人生なんて御免だ」
 こういって大学を卒業してから十年ほど、多次郎は同期の友人と会社を興しては潰してまた興すという形で起業家になる夢を追求していた。
 しかし〝失われた十年〟が二十年を超...

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