米・通貨監督庁、大手行に五つの質問 気候変動リスク対応で
2021.11.09 13:37米財務省通貨監督庁(OCC)のマイケル・シユウ長官代行は11月8日、米国の大手銀行を対象に、気候変動リスク対策に関する5つの質問を発表した。
質問は気候変動リスク対策について、大手行の経営幹部が上級管理職に対して問うべきものとして挙げた。
具体的には、①自行が持つ気候変動によるリスクとは何か②どの取引先、業界、地域が自行の気候変動リスク対策を必要としているか③炭素税が導入されたら、自行はどの程度課税されることになるか④異常気象によるデータ・センターや重要なサービスの脆弱性はどの程度か⑤気候変動をチャンスとするために何ができるかー。
シユウ長官代行は、「気候変動が金融システムに及ぼすリスクは深刻。今こそ言葉ではなく行動に移す時だ」と述べた。OCCは、2021年末までに気候変動リスク対策のガイダンスを発行する予定。
関連キーワード
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 地域銀7行が先行導入 マネロン機構のAIスコア
- 春の叙勲 金融界から24人
- 金融5団体と商工中金、適正な競争へ新枠組み 過去の民業圧迫踏まえ
- 地域銀・信金、取引先の経費削減支援 コンサル会社と連携拡大
- 京都信金、職員向け「京信大学」200回 講座受講者、延べ4000人超
- 十八親和銀、投信客への架電デスク新設 7万先にアプローチ
- Techで変える(2)宮崎銀、融資稟議書作成を自動化 業務時間は95%削減
- 日銀、政策金利を据え置き トランプ関税で海外経済減速見通し
- 大手損保、地銀の窓販デジタル化 火災保険、満期急増で
- SMBC日興証券、25年3月期純利益727億円 純営業収益はSMBC入り後過去最高