宮崎銀、融資稟議書にAI活用 作成時間を95%削減
2024.06.14 19:22
宮崎銀行は、一部の営業店で人工知能(AI)を利用した融資稟議書の作成を開始した。作成業務に要する時間を95%短縮することに成功。2023年度から日本アイ・ビー・エムと協働で取り組んできたプロジェクトで、国内金融機関では先進的な事例となる。利用開始日は4月26日。
勘定系システムやサブシステムから受け取った情報を基に、AIが融資先事業者の概要や業況、借入内容、償還力、金利条件などを盛り込んだ、自然な文体の稟議書を作る。過去の面談記録を要約し、当該融資が与える地域への波及効果、取り組み意義などからなる「融資方針」まで作成可能だ。
使用するのはMicrosoftのAzure OpenAI Service。行内システムと専用線でつないだ専用のクラウド環境で運用する。
稼働状況をみながら、利用する営業店を拡大していく方針。また、融資に限らずさまざまな業務に生成AIを活用し、生産性向上や商品・サービスの拡充に取り組んでいく。