東北地区地域銀、4行が増益 株式等損益が改善

2024.05.15 17:31
決算
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記者会見する佐藤稔・東邦銀頭取(5月14日、東邦銀本店)
記者会見する佐藤稔・東邦銀頭取(5月14日、東邦銀本店)

東北地区地域銀行グループ12行・社の2024年3月期決算が5月14日までに出そろった。連結純損益ではじもとホールディングスを除く11行・社が黒字で、このうち4行が増益となった。


傘下行を含む全15行の単体ベースでは、15行合算のコア業務純益(除く投資信託解約損益)が前年同期比1.1%増の911億9700万円に達し、このうち7行が増加した。一方、国債等債券損益では14行が損失を計上。株式等損益は13行が利益を計上した。


七十七銀行は連結純利益298億円と3年連続の最高益を計上。グループ全体でコンサルティング意識が浸透し貸出金や手数料関連の収入が増加した。東邦銀行は、資金利益増加と有価証券関係損益の改善で連結純利益が52億円と、前年同期比16%増加。プロクレアホールディングスは、22年度に計上した負ののれん発生益の剥落により、連結純利益は前年度比461億円減益の28億円となった。


一方、じもとホールディングスは純損失が234億6200万円の大幅赤字を計上。傘下のきらやか銀で与信関係費用が大幅に増加したことや有価証券関係損失がでたことなどが要因で初の無配とした。


24年度通期の業績予想については、福島銀行を除く11行・社で連結黒字を見込んでいるものの増益予想は6行・社にとどまった。

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