福島銀、SBIが19億円追加出資 持ち株比率34%に
2024.05.14 19:51![](https://img.nikkinonline.com/wp/wp-content/uploads/2024/05/fukushima20240514.webp)
福島銀行は5月14日、SBIグループから追加出資を受けると発表した。SBIグループの出資額は約19億円で、持ち株比率は17.86%から34.10%に高まる。
追加出資は、SBIホールディングス傘下のSBI地銀ホールディングスが福島銀の実施する第三者割当増資を引き受ける。払込期日は9月2~30日、発行新株数は普通株690万株、発行価額は1株につき277円。
福島銀は2025年3月通期で純損益15億円の赤字(24年3月期は8億6600万円の黒字)を予想。これは次世代バンキングシステムの更改などの投資による一過性の費用約20億円の計上が主因。これに伴い自己資本比率は7.1%程度への低下を見込んでいる。今回の増資によって地域金融機関として地元企業への貸出金供給能力を維持する。
同行とSBIグループは19年11月、資本業務提携を締結。以来、次世代バンキングシステムの運用に向けた取り組みや、マネープラザの共同運営などで連携してきた。同行の加藤容啓社長は会見で、「(出資により)関係が変わることはない。これまで以上に連携を強化していくために、増資を引き受けていただいた」と述べた。
同行が同日発表した5カ年の中期経営計画(24年4月~29年3月)では、最終年度までに自己資本比率8%以上を掲げている。今回の増資と貸出金を中心としたストック収益の拡大で、計画の達成を目指す。
※加藤容啓社長のコメントなどを追加しました。(2024年5月14日19時51分)
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