日本生命、団年配当利回り引き上げへ
2024.05.09 17:00
日本生命保険は5月9日、同社が受託・運用する団体年金保険一般勘定(GA)の配当込み利回りを引き上げると発表した。現在新規受託を停止している既存分は、3年ぶりに前年比0.15%引き上げ年1.35%へ。市場金利に連動しやすい個人年金保険に加え、団体年金にも〝金利のある世界〟が見えてきた。
同社のGAは、予定利率と事業や運用実績に連動する契約者配当率の2階建て。2023年4月に年1.25%から年0.5%へ引き下げた予定利率は据え置き、配当率を年0.7%から年0.85%へ引き上げた。新規受託向けに22年度から取り扱いを始めた「ニッセイ一般勘定プラス」は2年連続の増配。年0.5%の予定利率は据え置き、配当率を前年比0.45%増として出来上がり年1.15%にする。
対象となるのは約5000団体で、運用額は約6兆円に上る。団体年金における配当総額は前年比538億円増の約600億円となる見通し。
関連記事
関連キーワード
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 北陸銀と北海道銀、営業支援システム導入 年18万時間の作業削減
- 金融界、「隠れリース」特定に本腰 27年の新基準適用迫り
- 群馬銀、ストラクチャードファイナンス3年5.7倍 RORA向上に寄与
- 金融庁、決算書入手方法を調査 地域金融の実態把握へ
- 京都中央信金、理事長に植村専務が昇格 白波瀬氏は代表権ある会長へ
- 福井銀、野村証券と包括提携2年 預かり残高5000億円超
- 固定型住宅ローン、金利〝決め方〟見直し機運 参照指標「再検討」も
- メガバンク、上場廃止増えLBOローン好調 三菱UFJ銀は管理高度化
- 信金、店舗減少が小幅にとどまる 職員数推移との格差鮮明
- 地域銀・信金、NISA口座伸び悩む 3カ月の増加率1%