栃木銀、スマートストア実証開始 銀行店舗の可能性探る

2021.10.26 13:28
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商品をスマホ決済する買い物客(10月25日、栃木銀御幸ヶ原支店)
商品をスマホ決済する買い物客(10月25日、栃木銀御幸ヶ原支店)

栃木銀行は10月25日、御幸ヶ原支店の遊休スペースを活用し、買い物客が商品選定から決済までをスマートフォンで完結する「スマートストア」の実証店舗をオープンした。金融機関の店舗では初めて。2022年4月22日までの運用で、購買データや店舗運営のノウハウを蓄積し金融機関店舗の新たな可能性などを探る。


実証店舗は基本的に無人で運営。NTT東日本企画総務部の松本嘉一主査は、金融機関の店舗利用について防犯カメラの設置など「セキュリティーの高さ」をあげた。非接触の購買や人工知能(AI)を活用した需要予測で、廃棄ロス削減や発注作業の効率化を目指す。


同行は店舗スペースや各種什器を提供。商品選定では取引先企業を紹介する。ファーマーズ・フォレスト(栃木県)も参加し、地域の活性化や雇用などを含む人・社会・地域・環境に配慮した消費行動「エシカル」商品の提供と店舗運営を行う。NTT東日本はICTとAIによる映像解析サービスを提供する。


黒本淳之介頭取は「実証実験を通じて、業態を見直した取引先の空き店舗の有効活用などお手伝いできるのでは」と話す。

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