常陽銀、高齢者専担を20人に倍増 ベテラン行員が寄り添う
2021.10.26 04:35
常陽銀行は10月25日、高齢者専門担当者「スマイルフルパートナー」を10人から20人へ倍増した。金融犯罪被害防止や、お金の困りごとなどへの対応を強化するため、専担者配置店を拡大した。
同行は地域の高齢化が進展するなか、高齢顧客との接点が不十分と判断。金融ジェロントロンジー(老齢学)の知見を活用した対処策として、ベテラン行員が話し相手となって高齢顧客の身近な問題や悩みに応じ、十分な接点を確保する。
専担者は振り込め詐欺の被害事例案内や注意喚起のほか、お金の管理、防犯への悩みなど困り事に対応する。認知機能低下や資産承継への備えに関する相談にも応じている。
スマイルフルパートナーは2020年4月に3カ店に初めて配置し、高齢顧客の多い茨城県内の中核店を中心に同10月に7カ店を追加していた。営業目標は設けず、収集した情報は行内に蓄積して中長期的な収益機会につなげる。