北国FHD、三谷産業と連携協定 ベンチャー支援の共同ファンド
2021.10.25 19:24
北国フィナンシャルホールディングス(FHD)は10月25日、北陸地域の経済活性化を目的に三谷産業(石川県金沢市)と包括的連携協定を締結した。北国FHDグループが持つ顧客基盤や地域情報、三谷産業の多様な事業領域におけるネットワークなど、両者の強みを生かす。
2021年度中に主にベンチャー企業に投融資する共同ファンドを立ち上げる。金額は未定。三谷産業はベンチャー企業との協業・出資を積極的に進めており、北国FHDグループの金融・コンサルティング機能と組み合わせて、高い技術力を持つ地域企業を発掘し、成長を後押しする。
北国FHDが自社グループで取り組んできたDX(デジタルトランスフォーメーション)の知見と、三谷産業が提供するICTツールの活用で北陸地区企業のDXも推進。
また、海外展開、特にベトナム進出のサポート体制を強化。三谷産業は1994年にベトナムで事業を始め、現在子会社7社、現地従業員数は2600人を超える。北国FHDグループでも傘下の北国銀行が21年3月に駐在員事務所を開設し、11月にもコンサルティング子会社の現地法人が設立される予定。
北国FHDの杖村修司社長は「地域のさらなる発展に寄与していきたい」、三谷産業の三谷忠照社長は「それぞれが単独では成しえなかったことに挑戦していく」とコメントした。