首都圏信金、入庫式を開催 〝金利ある世界〟強調
2024.04.01 17:48
首都圏1都3県の各信用金庫は4月1日、入庫式を開いた。
埼玉県信用金庫は、新入職員50人や新人配属先の支店長らが入庫式に出席。池田啓一理事長は、日本銀行のマイナス金利政策解除で「経済や生活にどのような影響があるか、正しい情報を得て刻一刻と変わる状況への対応が求められる。自分で考え、実現に向けて動く〝考動力〟が重要」と訓示した。入庫式後は、支店長が新入職員を配属店に案内。川越支店の小林徹執行役員支店長は、岡翔太さんと中川栞里さんと店舗に向かった。岡さんは「不安もあるが、挑戦が楽しみ」と話した。

千葉信用金庫は、宮澤英男理事長が35人の新入職員を前に「預金金利が上がるなど環境は変化し、顧客のニーズも多様化している。常に学びの姿勢を忘れないでほしい」と述べた。式終了後、支店長と配属される新人が一緒に支店に向かった。40年以上続く同信金の伝統行事で、配属店に1人で向かう新入職員の不安を取り除くため続けている。

東京東信用金庫は、中田清史理事長が入庫した全57人に辞令を手渡した。「経済環境は金利がある世界に入るなどしているが、変化に的確に対応していく。皆さんは目標を持つことが大切。さまざまな困難が伴うがやり遂げることで喜びを感じて頂きたい」と祝辞を述べた。

城北信用金庫は、新入職員74人(うちアスリート職員1人)が入庫。大前孝太郎理事長は「日ごろから自分の仕事が生み出す価値を高め、お客さまに喜んでいただくために必要な準備を意識してほしい。価値が届いた時こそ自分の成長を実感できる。能力や可能性に限界を作らず、ブレイクスルーしていこう」とあいさつした。

川崎信用金庫は、新入職員35人が出席。堤和也理事長は「数年後、皆さんがこの街のベストサポーターとなれるよう精進してほしい」と激励。入庫2年目の森田郁さんも登壇し、「不安な時は誰かに声をかけてほしい」とエールを送った。式終了後、新入職員は配属先の支店長とともにそれぞれ営業店へ向かった。