佐賀銀の地域商社、初事業でマルシェ “よかもん”発掘へ
2021.10.24 04:30
佐賀銀行の100%子会社の地域商社「さぎんコネクト」は事業として10月23日、兵庫支店(パーソナルプラザ佐賀)で「よかばいマルシェ」を開催した。農産物や加工食品、スイーツ、飲料品、弁当など約20事業者の商品を販売し、消費者の反応を探った。
コネクト社は、銀行業高度化等会社の設立認可を取得し、10月4日に設立。社長は高祖浩・同行取締役営業統括本部副本部長が務め、従業員は4人。
事業内容は卸売業が中心で小売業、商談会、電子商取引(EC)、購入型クラウドファンディングなども行う。佐賀、福岡、長崎の地域に眠っている「食」を中心に「知る人ぞ知る、隠れた、よかもん(良いもの)」を発掘し、地域商社事業を通じ、北部九州や全国、海外の市場を開拓することを目指す。
マルシェは、商品発掘の場と位置付ける。毎月1回開き、季節に合わせた旬の野菜や果物、新商品など販売が期待できる商品のマーケティングの場として活用する。在庫を持たない消化仕入れ方式を採用。売れ残った商品は返品する。
売り上げが良かった商品は、販路拡大を支援する。売り上げが良くない商品はパッケージデザインの変更や商品内容の改良などを提案し、より魅力ある商品開発に事業会社と一緒に取り組む。
2021年内には専用のECサイトを立ち上げる予定。
マルシェには、多くの親子連れが訪れ、味噌や醤油、新米の「さがびより」、レモンケーキなどの商品を購入していた。また、佐賀農業高校の生徒は、商品開発したレモンステーキソースやコロナ禍で販路を失った白石町の玉ねぎを使った「冷凍しろたま」を販売した。