豊川信金、事業承継セミナーを後援 14社に計画策定で伴走支援
2024.03.26 11:55
豊川信用金庫(愛知県、真田光彦理事長)は3月25日、事業承継セミナーを後援した。参加した14社に同信金職員などが支援パートナーとして同席し、承継計画書の策定をサポート。今後、可視化した取り組み項目を営業店と本部で共有し、支援機関の紹介など伴走支援していく。
セミナーは、豊川商工会議所が主催するもので、同信金以外に豊川市や日本政策金融公庫も後援。2月の初回セミナーで、事業承継事例を紹介し、参加者の意識を醸成。2回目の今回は、計画書策定を通じて事業承継の進め方など実践的な手法を説明した。
企業コンサル支援を手がけるTS&TMの鈴置崇浩代表取締役が講師を務めた。計画書策定で使用したのは、日本公庫による事業承継の手引き「事業の未来を描くためのつなぐノート」。参加企業は強み・弱みを明確にしたうえで、資産や後継者の状況を可視化。その後、計画書で後継者育成や株式譲渡の実施時期を定めた。支援パートナーは他社の事例紹介を通じて、経営者の考え方や経営状況に適した承継手法を助言した。
事前に支援パートナーは、鈴置代表取締役が講師を務める勉強会に参加し、事業承継計画書を策定するためのヒアリング手法を学習。同信金地域支援部は「各社に適したオーダーメイドの支援を手がけることで、地域企業の存続を後押ししていく」と話す。