マイルズジャパン、移動でポイント貯まるアプリをリリース あいおいニッセイ同和損保が寄付で協力
2021.10.21 04:43
マイルズジャパン(東京都)は10月20日、米国発のマイレージアプリ「Miles(マイルズ)」のサービスを国内で開始した。世界中どこでもスマートフォンを持って移動するだけでポイントの“マイル”が貯まり、特典と交換できる。ファミリーマートやJALなど83社が108の特典を提供。金融界でも、あいおいニッセイ同和損害保険会社が森林保全活動への寄付で協力する。
2019年から米国で始まったマイルズは、全ての移動手段を対象としたマイレージアプリ。米国では約140万人が利用している。スマホの位置情報をもとに、AI(人工知能)が移動手段を自動判定。1マイル(1609㍍)ごとに、1マイルのポイントが自動で貯まる仕組み。さらに、環境にやさしい移動手段には、ボーナスマイルが付く。例えば、徒歩・ランニングでの移動は、自動車での移動に比べて10倍のボーナスマイルが付与される。
貯まったマイルは、コーヒー無料クーポンや商品割引券などと交換可能。有料動画配信サービスの視聴券などの抽選商品の応募にも利用できる。また、マイルズジャパンや協賛企業を通じて、1万マイルにつき100円をNGO団体などに寄付することもできる。
あいおいニッセイ同和損保は、寄付マイル数が目標の1000万マイルに達したら、一般社団法人「more trees」へ10万円を寄付する。その寄付金は、植林などの森林保全活動に役立てられるという。同社は、東日本旅客鉄道と一緒にマイルズのサービスをカスタマイズした実証実験用のアプリを共同開発。コロナ下で新たな生活様式が定着するなか、モニターの移動手段や移動範囲を分析し、ポイント付与による行動変容との相関関係などを検証してきた。今夏には、米国マイルズ社への出資も行っている。