武蔵野銀、熊谷市の空き家除去促進 クラッソーネと連携
2021.10.20 04:40
武蔵野銀行は、解体工事で施主と専門工事会社をマッチングする一括見積もりウエブサービスなどを提供するクラッソーネ(名古屋市)と連携し、熊谷市の空き家問題解決に取り組む。10月25日に、市を含む3者で空き家除去(解体)促進に向けた連携協定を結び、空き家問題の解決に向け「入口」から「出口」までサポートするプラットフォーム構築を目指す。
総務省の住宅・土地統計調査によると2018年時点の熊谷市の空き家住宅は1万1300戸。市は同年に「空家等対策計画」を策定し、問題解決に取り組んでいる。
今回、クラッソーネが提供する除去費用のAI(人工知能)シミュレーションや地元工事会社とのマッチングなどのデジタル技術を活用したプラットフォームを構築し、解体を促進する。セミナーなどの空き家対策の周知にも連携して取り組むほか、同行は空き家活用ローンなどで資金面の支援を積極的に行う。空き家解体が進めば、地元事業者の工事需要喚起にもつながるとみている。