金融庁、150機関とサイバー演習 信金・信組・移動業の枠拡大

2021.10.19 14:50
金融庁 セキュリティー サイバー攻撃
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写真は、2020年10月14日の前回演習のもよう
写真は、2020年10月14日の前回演習のもよう

金融庁は10月20~27日、金融機関向けサイバーセキュリティー演習「デルタウォールⅥ」を実施する。150金融機関が参加し、サイバー攻撃を受けた場合の対応を訓練する。今回は信用金庫、信用組合、資金移動業者の参加枠を去年よりも拡大した。


銀行、信金、信組は計約100機関が参加する。銀行に対しては、事前にサイバー攻撃のシナリオを示さない方式を採用。信金・信組は、重要システムに異常が生じて顧客に影響が及ぶケースを想定して訓練する。


そのほか、証券会社、外国為替証拠金取引業者、資金移動業者、暗号資産交換業者などは、取引システムへの不正アクセスで顧客資産が流出するシナリオで演習する。保険会社や監査法人に対しては、顧客情報が漏えいするシナリオを用意する。


実際に攻撃を受けた際の対応力を高めるため、各金融機関の役職員にはそれぞれの職場から参加してもらう。一定人数はテレワークの環境下で演習に臨む見通しだ。


金融庁主催の演習は今年で6回目。演習後の結果還元や改善策の提示を特に重視している。同庁は「対応の改善は図られている」(関係者)として、これまでの成果を強調している。

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