八十二銀、新店舗でエネルギー収支ゼロ 消費電力など自給自足

2021.10.19 04:35
脱炭素 営業・店頭体制
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ATMコーナー付近に設置したモニター
ATMコーナー付近に設置したモニター

八十二銀行は10月18日、省力設備や再生可能エネルギーで消費する電力などを実質的に自給自足する「ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)」の店舗を開店した。建物の老朽化などに伴い長野県佐久市の岩村田支店を新築移転したもので、同行では初の取り組み。


新店舗は、高性能断熱材や複合サッシ・ガラスのほか、高効率空調機、全熱交換器、LED照明などの省エネ設備を搭載し、消費エネルギーを基準比で約50%削減。使用する電力は屋上に設置した太陽光パネル185枚・総発電量49kwで補う。ATMコーナーには、太陽光パネルの発電貯蓄量をリアルタイムで表示するモニターも設置した。


これらの機能により建物の中で消費する年間1次エネルギーの収支を正味ゼロとし、同行で初めてZEBの最高水準に認定された。ZEBにかかった費用の一部に環境省の補助金も活用した。


同行は、2030年度に温室効果ガスの排出量を13年度比で60%減らす目標を掲げている。今後も新築移転する店舗などを中心にZEBを取り入れ、脱炭素の取り組みを加速させる。

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