ATMで携帯電話「しない、させない」で 全銀協など還付金詐欺防止で運動
2021.10.15 17:22
「『ストップ!ATMでの携帯電話』運動で還付金詐欺を撲滅しましょう」――。警察官制服姿で声高らかに宣言したのは乃木坂46の山崎怜奈さん。全国銀行協会と1都3県警察、JR東海が10月15日にJR東京駅構内で行った還付金詐欺被害防止のキャンペーンに〝特別防犯支援官〟として参加した。
コロナ禍による外出自粛で在宅高齢者を狙った還付金詐欺が増えている。警視庁によると、1都3県では1~8月に累計1114件と前年同期比61%増加。そのうち90%が65歳以上。「国や自治体からの支援金などが交付され、だまされやすい環境にある」という。
このため、ATMで携帯電話の通話をしない、させない同運動を社会のルールとして広げるため、官民がキャンペーンでスクラムを組んだ。
山崎さんは警察庁の「ストップ・オレオレ詐欺47~家族の絆作戦~」プロジェクトチーム(SOS47)のメンバーとして啓発活動に取り組んでおり、「高齢者を守るために私たち若者もATMで通話をしない、させないを心がけましょう」と呼びかけた。
全銀協の阿部耕一コンプライアンス部長は、特殊詐欺防止・撲滅イメージキャラクター「バンケンくん」の〝ワンクッション対策〟を紹介。「突然電話がかかってきて還付金が戻りますと言われた時に、相手の名前や電話番号を聞くなど、ひと呼吸おく」ことで被害防止を訴えた。