奈良県信金協、金融庁職員招き業種別支援の勉強会
2024.02.15 19:27
奈良県信用金庫協会(高田知彦会長=奈良中央信用金庫理事長)は2月15日、「業種別支援」をテーマに勉強会を開いた。3信用金庫(奈良、大和、奈良中央)の入庫3年目までの職員約50人が参加した。事業先支援の強化と若手職員の働きがい向上が目的。
講師は、金融庁監督局の渡辺茂紀氏。同庁作成の「業種別支援の着眼点」をベースに講演した。渡辺氏は事業性融資を「企業の成長を後押しする種銭」と表現し、企業支援の際には「“金貸し”としての目利き力が必要」と力説。目利き力を養うのに必要な決算資料の着眼点や情報を引き出す話法などを詳しく説明した。
業種別の支援ポイントについても具体例を交えて解説。飲食業は低価格・大量販売の大手チェーンに対抗するために各店の「こだわり」が必要になることや、製造業では生産形態の把握が重要であることなどを説明した。
同協会を代表して挨拶した奈良中央信金の中田照夫常務は「信金の仕事はやりがいがある。実際に現場で使うことを意識しながら学んでほしい」と呼びかけた。