三十三FG、道廣副社長が社長に 「DXは楽しみな課題」
2024.01.31 16:37
三十三フィナンシャルグループ(FG)は1月31日の取締役会で、道廣剛太郎副社長(64)の社長昇格を決めた。渡辺三憲社長(69)は会長に就く。山川憲一取締役兼執行役員(63)が副会長に、岩間弘会長(69)は取締役に就任する。いずれも4月1日付。
同日付で、三十三銀行の頭取に道廣氏、会長に渡辺氏、副会長に山川氏、特別顧問に岩間氏が就く。三十三FG、三十三銀ともに、代表権は道廣氏と山川氏が持つ。6月の定時株主総会で岩間氏は三十三FG取締役を退任する予定。
三十三FGは、2018年に旧三重銀行、旧第三銀行が経営統合して発足。21年に両行の合併で三十三銀が誕生して約3年が経ち、経営統合から経営を指揮してきた渡辺社長と岩間会長について、「一定の役割を終えた」(渡辺氏)と判断。トップ交代を決めたという。
道廣氏は、三井住友銀行出身で、約15年の海外経験を持つ。三十三FGではデジタルトランスフォーメーション(DX)戦略を担当しており、会見で「行内のDXは遅れているがゆえに楽しみな課題」と意気込みを見せた。
道廣 剛太郎氏(みちひろ・ごうたろう) 83年住友銀入行、19年4月三井住友FG執行役副社長、三井住友銀取締役兼副頭取執行役員、21年4月三井住友FG副会長、三井住友銀副会長、23年4月三十三銀入行、副頭取執行役員、同6月三十三FG取締役副社長(現職)、三十三銀取締役副頭取兼副頭取執行役員(現職)。
山川 憲一氏(やまかわ・けんいち) 83年第三銀(現三十三銀)入行、13年6月執行役員、16年6月取締役兼執行役員、18年6月取締役兼上席執行役員、20年4月取締役兼常務執行役員、21年5月三十三銀取締役兼専務執行役員(現職)、21年6月三十三FG取締役兼執行役員(現職)。
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