全国の信用保証4~8月実績、承諾件数は前年同期比79%減 ゼロゼロ融資終了が影響

2021.10.13 16:50
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全国信用保証協会連合会は、8月の信用保証実績を明らかにした。2021年度に入って5カ月間の保証承諾件数は23万6465件で、20年4~8月の112万8076件と比較して89万件(79%)の大幅減となった。新型コロナウイルス感染症対策の民間版ゼロゼロ融資(実質無利子・無担保融資)が3月末で終了したことに伴う反動が影響した。


8月末の保証債務残高は、42兆7696億円となり、前年同月比で21.9%増加した。代位弁済は前年度を下回る水準で推移しており、8月も1758件(211億円)で前年同月比19.3%減少している。


月別の保証承諾額は、20年6月に5兆8416億円まで増加後、減少傾向をたどり21年1月には8258億円に。その後、同3月には再び4兆3361億円まで増えたが、同5月以降は4000億~5000億円台で推移している。


既に9月末までの実績を公表している長野県信用保証協会では、21年度上期の保証承諾実績が8118件・652億円となり、前年同期比で件数は28.4%減、金額は17.2%減となった。愛知県信用保証協会も21年度上期の実績を公表しており、保証承諾額は前年同期比82.8%減の2099億円となった。反動減が一巡する今年度末までは、全国的な減少傾向が続く公算が大きい。

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