9月末貸出金、都銀は5カ月連続マイナス 地域銀は増加続く
2021.10.12 04:20 全国銀行協会は10月11日、全国銀行110行の9月末の預金・貸出金速報を発表した。預金残高は前年同期比3.4%増の854兆1719億円、貸出金残高は同横ばいの534兆4223億円だった。
業態別にみると、都市銀行の預金残高は3.5%増の428兆7345億円、貸出金残高は2.4%減の208兆6231億円。地方銀行の預金残高は4.6%増の307兆9599億円、貸出金残高は2%増の233兆4449億円。第二地方銀行の預金残高は2.7%増の66兆4121億円、貸出金残高は2.9%増の51兆7215億円。
大企業の資金需要に一服感のある都銀では、貸出金が5カ月連続で前年同月を下回った。一方、地銀・第二地銀では飲食や宿泊業などを中心にコロナ禍対応の中小企業向け貸し出しが増加。地銀は過去最高を更新した。
預金残高は各業態で増加。ただ、前月比ベースでみると地銀と第二地銀はそれぞれ3カ月連続で減少。足元では滞留していた資金が払い出される傾向がある。
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